2015.4.30 # スタッフブログ ヤマト薬局の考え 世の中には「~士」「~師」と呼ばれる職業がたくさんあります。「士」と付く職業と、「師」と付く職業の間にはっきりとした明確な区分があるわけではないのですが、なぜ「士」と「師」の呼び分けが存在するのか、考えてみたことはあるでしょうか?「士」の付く職業の代表例では、弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士・弁理士社会保険労務士・行政書士・海事代理士・社会保険労務士などがあります。医療・福祉分野では歯科衛生士・歯科技工士・理学療法士・作業療法士栄養士・社会福祉士・介護福祉士などに「士」が使われていますね。対して、「師」の付く職業では教師・講師・理容師・美容師・絵師・クリーニング師などがあります。医療・福祉分野では医師・歯科医師・獣医師・薬剤師あん摩マッサージ指圧師・針灸師・柔道整復師などに「師」が使われています。また、名称が変更された例として以前は看護婦・看護士などと性別によって呼び方が異なっていたものが改められ、看護師という呼び方に統一されたケースもあります。同様の例では保健師・助産師などもありますね。他にも、面白いことに「師」のつく職業には、相場師・ペテン師・占い師・魔術師・手品師・催眠術師など他人を煙にまくような職業が含まれています。これら「師」と「士」の間には、共通する意味として「専門技術を身につけた者」というものがあります。その上で、「師」には「教え導く者・ある境地に達した者」「士」には「上の人に仕える人」や「公務員」というような意味が加わり呼び分けが生まれたと一説では言われています。すなわち、「師」の顔を持つ職業にほぼ共通している点として、必ずしも上級者の指示に従うことなく独立して業を行うことができる職種であるという点が挙げられます。では、薬剤師に付けられている「師」にはどのような意味が込められているのでしょうか?そこで、意外と知られていない薬剤師の役割を紹介したいと思います。薬剤師の専門性の一つとして、世界各国で推進されている「セルフメディケーション」に関与する唯一の国家資格者としての責任を負っている点があります。セルフメディケーションとは、自分自身で健康を管理し、あるいは疾病を治療することで、WHOでは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。そこで、もっとも身近な方法として提案していることが、「かかりつけ薬剤師」を持ちましょう、ということです。昔より、「かかりつけ医」といわれるように町医者と地域住民は密接な関係にありました。「先代の先生から」、「家族全員○○先生にお世話になっています。」といったような繋がりをこれまで持ってこられた方も多いと思います。薬剤師は薬に関する専門家であることはもちろん、健康に関すること全般に対して様々な知識を持ち合わせています。病気の時はもちろんのこと、病気になりかけている時や病気になる前でも、薬剤師をもっと身近に感じていただき、頼っていただけたらと考えています。ヤマト薬局では、皆様が気軽に健康に関する相談していただけるように、積極的に個別相談(費用はいりません)を行っています。どなたでもお気軽にご利用していただけると嬉しく存じます。地域の皆様がより健康な生活を送ることができるように、ヤマト薬局はセルフメディケーションの普及に努めてまいります。