2015.4.24 # スタッフブログ ヤマト薬局の考え 昨年は出雲大社と伊勢神宮が大変な賑わいでしたね。これら、古来より伝わる社寺仏閣や、富士山、屋久島といった自然の中に多くのパワースポットが存在しているようです。パワースポットの火付け役といわれるのが、スピチュアルカウンセラーの江原啓之さんや、手相占いの島田秀平さんらと言われています。出雲大社や伊勢神宮はまさに、パワースポットの主流と言えますね。山陰(鳥取・島根)といえば、神話の里でもあります。古事記に記されている神話の数々に多く登場する場所であります。実際にパワースポットを訪れることで、パワーをもらったり、心が癒されたりした、なんて経験をされた方もいるでしょう。最近、町で「心療内科」という看板を見かけるようになりました。「心のクリニック」などとよく書いてありますが、正確には 心療内科=精神科 ではありません。精神科は精神疾患を専門に扱う科です。具体的には、心の症状、心の病気を扱う科であるということです。心の症状とは、不安・抑うつ・不眠・イライラ・幻覚・幻聴・妄想などの症状を指します。対して、心療内科は主に心身症を扱います。日本心身医学会によると、心身症とは「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関係し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう」と定義されています。これではちょっと難しいので、具体例を出してみましょう。たとえば、体になんらかの異常、腹痛、便秘、下痢などの症状があり、その原因にストレスなどの心理・社会的因子が密接に関与している病態、これを心身症と考えます。心が大きく関与していても基本は「体の病気」である、ということですね。このように、本来心療内科は「体の症状」、精神科は「心の症状」をみるものであり、当然それに必要な医師の研修内容も違ってきます。それにも関わらず、心療内科と精神科が混同されていることが混乱の元にもなっています。実際、心療内科と看板を掲げていても中身は精神科、ということもよくあります。精神科とすると敷居が高くなり、患者さんが行きにくく感じてしまうことも要因としてあるようです。「心身症」のように、ストレスなどが原因で、身体に変調を起こすことは今ではごく当たり前のこととして認識されています。そのストレスは、周りの状況に対する自分の見方や、考え方、とらえ方が作っていると言われています。こころと体、そして、その人をとりまく環境等も考慮したうえで、みなさんの「パワースポット」となれる薬局でありたいと思っています。